上海申花のカルロス・テベス【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)の上海申花に所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスは、夏には早くも母国へ復帰することになる可能性もあるのかもしれない。古巣ボカ・ジュニオルスの会長は、”再獲得”に意欲を示している。
テベスは昨年12月にボカから上海申花へ移籍。上海での年俸はサッカー界での世界最高額となる約46億円とも言われているが、これまでCSLで4試合に出場してPKでの1得点のみと、大きな期待に応えるには至っていない。
先週末には、テベスの姿勢が疑問視される騒動も発生した。負傷を理由にCSLの試合を欠場したテベスだが、試合当日に上海ディズニーリゾートを訪れて休暇を満喫していたことで、ファンやメディアからの批判を受けることになった。
中国での立場が危ういものとなりつつあるテベスに対し、古巣ボカのダニエル・アンヘリシ会長は、同選手を連れ戻したいという意欲を見せている。「個人的には、テベスをぜひ取り戻したい。彼の片足だけでもね。素晴らしい選手であり、私は彼に強い尊敬と愛情を抱いている」とアルゼンチン『ESPN FC』に語った。
夏に中国を訪れるというアンヘリシ会長は、その機会にテベス復帰に向けた交渉を行うことも視野に入れているのかもしれない。「8月には中国へ行く予定だ。テベスのためではなく他の用事だがね。その時にどうなるか見てみよう」
「どういう決断になるかを予期することはできない。彼がどういう状態にいるのかも知らないが、中国のサッカーは彼が慣れていたような競争力の高いものではない。カルロス復帰に向けた条件が整うのかどうか、8月になればより正確に分かるだろう」と会長は語った。
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