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香川真司 8年前

香川、CLモナコ戦も先発へ。爆発事件から1週間…困難な状況のドルトを「結果」で救えるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

事件からまだ1週間…ドルトムントにとって最も大切なこととは

ドルトムント
ドルトムントはフランクフルト戦を仲間とともに乗り切った【写真:Getty Images】

 まだ事件からは1週間しか経っていない。そう考えればモナコとの2ndレグでも、ゲームをやり切ることが何より重要なのかもしれない。もちろん、これだけの出来事に遭ったのだからそのまま負けてもいい、ということではない。

 しかし、ヴァツケ社長が「チャンスはわずかなものだ」と見据えるように、アウェイゲームは簡単ではなさそうだ。ドルトムントは19日の試合で少なくとも2得点を奪って勝利する必要がある。だが今季のCLでモナコはホームゲームを無得点で終えたことがない。ラウンド16の2ndレグはマンチェスター・シティを3-1で退けている。

 1失点すると、勝ち抜けには3得点が必要になる。マルコ・ロイスが戻ってきたことで前線の破壊力は増した。しかし、事件で負傷したマルク・バルトラが抜けたDFラインは、何事もなく切り抜けることが出来るかどうか。フランス代表監督ディディエ・デシャンが“共通点”を指摘するように、モナコがファルカオとムバッペの2トップを軸に攻めるプレッシングは、ドルトムントのそれによく似ている。

 香川はフランクフルト戦でフル出場したが、それから1日のオフを含めて中3日空いたことを考えれば、モナコ戦も先発なのではないだろうか。精神的にも幾分かはリフレッシュできているはずだ。テロが起こったドルトムントを一旦離れて南仏に「旅をする」のは、悪いことではないのかもしれない。

 そして大切なことは、仲間とともに目の前の試合をやり抜くこと。その結果として、1stレグでモナコDF陣を翻弄したゴールのような、チームを準決勝に導く戦績を残せたら…それは夢想に過ぎないのだろうか。

(文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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