香川真司(右)とキリアン・ムバッペ(左)【写真:Getty Images】
現地時間19日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグのモナコ対ボルシア・ドルトムントが行われる。点差は小さいものの、ドルトムントにとっては厳しい戦いが待ち受けているはずだ。
ホームでのファーストレグを2-3で終えたドルトムント。香川真司の1ゴール1アシストの活躍で望みをつないだ格好だが、このスコアはとても危険だ。
UEFAのデータでは、ホームチームが2-3で敗れたあとにセカンドレグで逆転した例は過去100回中3回しかない。3%という確率は、アウェイでのファーストレグを0-3で落としたバルセロナよりも困難な状況だ。CLに限っていえば、過去6回で逆転したケースはゼロである。
ファーストレグはアウェイで3ゴールを挙げたモナコの快勝だった。チームバスを標的とした爆発事件に巻き込まれたドルトムントが、精神的に厳しい状況だったことは明らかだ。しかし、それを差し引いてもモナコが“本物”であることは証明されただろう。ファビーニョが累積警告で出場停止だが、今シーズンのCLでモナコはホームゲーム5勝1分と負けなし。どちらが有利かは明白だ。
CLを戦うクラブはどこも過密日程に頭を悩ませるが、ドルトムントの場合はそこに精神的な疲労も加わっており、現状は周囲が想像できる範囲を超えているに違いない。月並みではあるが、やはりファーストレグで活躍した香川に期待だ。特にファーストレグの得点シーンで見せた技術や身のこなしはモナコ守備陣にとって悪夢として刻まれているはず。好調の日本人MFをどのように生かすかカギになりそうだ。
追い詰められたドルトムントが底力を見せるのか。それともダークホースが逃げ切るのか。注目の一戦は、今夜27時45分(19日3時45分)キックオフだ。
◆突破条件
モナコ:勝利、引き分け、0-1or1-2敗戦
ドルトムント:2点差以上の勝利、3得点以上の1点差勝利
※3-2でドルトムントがリードして90分を終えた場合は延長
【了】