2007年ヘタフェ戦でのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
今年4月18日には、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシにとって”キャリア最高”とも言われるゴールからちょうど10年を迎えた。スペインなどのメディアがそのゴールを振り返っている。
キャリアを通して通算600点近いゴールを挙げてきたメッシだが、その中でも最高のゴールのひとつだと言われる1点が存在する。2007年4月18日、まだ19歳だったメッシがコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝1stレグのヘタフェ戦で記録したゴールだ。
メッシはこの試合の28分、自陣内右サイドでボールを持つと、そこからヘタフェのゴールへ向けてドリブルで約55メートルを独走。迫りくる相手選手を次々とかわし、最後はGKも抜き去ってシュートを決めた”5人抜き”ゴールだった。
かつて同じアルゼンチンのディエゴ・マラドーナ氏が、1986年ワールドカップのイングランド戦で決めた伝説のゴールにも酷似している。若き日のメッシが決めたこの1点は、サッカー界の歴代最高の選手の一人とも言われるまでになった現在へと繋がる伝説の初期を飾る象徴的場面のひとつだった。
バルサもこのゴールからの”10周年”を記念し、クラブ公式サイトで動画を公開。スペイン紙『アス』も「”ゴールの中のゴール”から10年」と伝えた。アルゼンチン紙『オレ』も「10番の夜」としてマラドーナ氏の偉業とともに振り返っている。
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