ボルシア・ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEO【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは、チームバスを標的とした爆発事件の被害を受けたあと、チャンピオンズリーグ(CL)から棄権することも考えたという。ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOが14日付の独誌『デア・シュピーゲル』に語った。
日本代表MF香川真司も所属するドルトムントは、11日にCL準々決勝1stレグでモナコとの対戦を予定していたが、チームバスの付近で爆発が起こる事件が発生。試合は中止され、翌日に改めて開催された。
バスの窓ガラスが割れ、DFマルク・バルトラが負傷するなどの被害を受けたドルトムントだが、選手やスタッフの精神面でのショックも大きかった。「大会から完全に撤退してしまうことも考えた」とヴァツケCEOは語る。だが、「それは犯人にとっての勝利となってしまう」との考えから思いとどまったとのことだ。
実行犯や動機など、今回の事件の背景は依然として明らかになっていない。「ボルシア・ドルトムントを特に傷つけようとしたわけではない。それよりもドイツという国への攻撃だった」とヴァツケCEOは見解を述べている。
延期されて12日に開催された試合では、香川が1ゴール1アシストの活躍を見せながらも、ドルトムントは2-3で敗れる結果に終わった。モナコのホームでの2ndレグは19日に開催が予定されている。
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