広州恒大で活躍するブラジル代表MFパウリーニョ【写真:Getty Images】
所属クラブの許可を得ることなくアジア最大のベッティング企業でもある『Letou』の広告に登場し、日本人セクシー女優とも共演したことで話題を呼んでいるブラジル代表MFパウリーニョ。中国では賭博やポルノが違法のため、一時は国外追放の可能性も囁かれた。
そんな中、中国の広州恒大でプレーしながらブラジル代表での活躍によって再び評価を高めている同選手にヨーロッパ復帰プランが浮上した。ブラジル『UOL』によれば、バルセロナとバイエルン・ミュンヘンが今夏の獲得に関心を示しているという。
これまでヨーロッパではリトアニアやポーランド、イングランドでプレーした経験を持つパウリーニョだが、どの国でも大きな成功を収めることはできなかった。中国ではリーグ6連覇中のチームで絶対的な主力として活躍している。
そしてチッチ監督が就任したブラジル代表では、先月のウルグアイ戦でハットトリックを達成するなど母国のW杯出場権獲得に大きく貢献。欧米の第一線でプレーしていなくともトップレベルのパフォーマンスを発揮できることを身をもって証明した。
そんな活躍ぶりに目をつけたのが、ヨーロッパ屈指の強豪であるバルセロナとバイエルン・ミュンヘンだった。特に前者はパウリーニョがコリンチャンスに所属していた2013年にも一度獲得に乗り出していたという。結局その時はトッテナムへ移籍することとなり、交渉は破談に終わっていた。
ただ、ネックになるのは給与だ。トッテナムでの挑戦が失敗に終わり、広州恒大へ新天地を求めてからのパウリーニョは世界屈指の高額年俸を受け取っている。現在の年俸は700万ユーロ(約8億1000万円)で、現行契約は2020年まで残されている。
つまり、バルセロナやバイエルンへ移籍するとなれば大幅な給与減額を受け入れなければならない。クラブが放出を受けいれば残るは本人の意思となるが、ヨーロッパで再びチャンスをつかむには乗り越えなければならないハードルがいくつか残されている。
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