デビュー2戦目でゴールを決めた18歳の北朝鮮人FW、国内メディアも大きな注目
9日に行われたカリアリvsトリノの一戦は、ちょっとした話題となった。セリエA初の北朝鮮人選手である18歳のFWハン・グァンソンが、デビュー2戦目にして初ゴールを決めたからだ。
ハンは、1-3で迎えた後半36分に交代出場する。そしてアディショナルタイムに、ディエゴ・ファリアスのクロスを頭で合わせた。トリノの守備陣の間にうまくポジションを取り、フリーになってボールを呼び込みヘディングシュートを決める。相手のミスも絡んではいたが、ストライカーらしいゴールだった。
かつてカターニアに所属していた森本貴幸(現川崎)がそうだったが、デビューして1、2戦目の若手選手がゴールを決めるとやはり国内の注目を大きく集める。
「ハンは歴史を作った。北朝鮮にとってセリエAで初ゴール」(ガゼッタ・デッロ・スポルト)「ハンは北朝鮮にゴールを決める。カリアリはトリノに敗れたが新人FWにお祭り」(コリエレ・デッロ・スポルト)と各紙で囲み記事ができた。『トゥットスポルト』は「練習で高い評価を得ての出場。現在はクラブの残留もほぼ決まり他に目標もない状態だから、継続して使われるのではないか」と報じた。
他ならぬマッシモ・ラステッリ監督が、ハンの潜在能力を高く評価している。ハンは2月に入団テストを受け、3月10日にユース契約を行なったが、プリマベーラでのパフォーマンスが良かったためラステッリ監督はトップチームに引き上げていた。そしてデビュー2戦目でのゴール。「スピード豊かで、クオリティも素晴らしく非常に楽しみな存在。大きな将来性がある」と、じっくり育てる意向を示している。