モナコのレオナルド・ジャルディム監督【写真:Getty Images】
モナコのレオナルド・ジャルディム監督は、チームバスを標的とした爆発が発生するという衝撃の事件の被害者となったボルシア・ドルトムントとの対戦はモナコの選手たちにとっても心理面で難しいものだったと語った。試合後のコメントを英メディア『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグでの両チームの対戦は、当初現地時間の11日に開催が予定されていたが、試合前にドルトムントのバス付近で爆発が起こる事件が発生。試合は延期され、翌12日に改めて開催された。
試合を翌日に開催すべきであったかどうかに対しては疑問の声もある。「おそらく、今日プレーするべきではなかったと思う」とジャルディム監督もコメント。だが、「日程上、試合を行う上で選択肢はほとんどなかった」と理解も示した。
モナコの選手たちの間にも動揺があったと指揮官は語る。「もちろん選手たちは昨日、友人たちや家族へ電話をかけていた。集中力をそれほど高めることはできなかった」
「両チームにとって難しい状況だったのは明らかだ。ドルトムントにとっては特にそうだ。だが、サッカーはより強くならなければいけない。このような出来事によってサッカーが人質にされるべきではない。スポーツは我々を団結させてくれる」
困難な状況の中でも1日遅れの試合に向けて準備を整えたモナコは、アウェイで3-2の勝利を挙げて準決勝進出へ前進した。「良い結果を出せたが、まだハーフタイムだ。あと1試合残っている」とジャルディム監督はホームでの2ndレグに向けて気を引き締めている。
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