ドルトムントのトルコ代表MFヌリ・シャヒン【写真:Getty Images】
ドルトムントは現地時間12日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグでモナコに2-3で敗れた。
本来この試合は11日に開催される予定だったが、ドルトムントの選手たちが乗車したチームバスが爆発事件の被害に遭ったため、翌日への延期されることとなった。
この事件によってマルク・バルトラが右手首を骨折するなどの負傷を負い、搬送された病院で手術を受けている。
試合後、ドルトムントのトルコ代表MFヌリ・シャヒンが『ノルウェーTV』のインタビューに応え、「事件について話すことは難しい。正しい言葉が見つからないよ」と、爆発事件に悲痛の声を語った。
チームバスに乗車していた際、シャヒンの隣にはマルセル・シュメルツァーが座っていたという。爆発が起きた瞬間、シュメルツァーは恐怖を感じていたとシャヒンは明かしている。
「鳥肌が立った。昨夜僕たちはチームバスに乗っていたけど、僕は“あの顔”を忘れることができない。一生忘れることはないだろう。僕はバルトラを見た。そして隣のシュメルツァーの顔を忘れることはない。信じられないものだった」
ドイツ当局はテロ行為として2人の容疑者を特定、うちひとりのイラク人男性を拘束した。事件現場近くでは犯行声明とみられる手紙も発見されている。
シャヒンの母国であるトルコでは、イスラム過激派組織によるテロ事件が多発している。「(爆発事件を)テレビで何度も見た。僕たちからはとても遠かったけど、僕の母国のイスタンブールでは大晦日のときでさえ起きる」と、欧州でテロが日常化していることへの恐怖を語った。
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