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香川真司 8年前

香川、ドルトに勇気与えるゴール。爆発事件が残存するピッチで見せた陰鬱な空気への抵抗

ドルトムントは現地時間12日、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stでモナコと対戦し、ホームで2-3の敗戦を喫した。本来であれば11日に開催される予定だったが、チームは爆発事件の被害を受けたことで1日延期となっていた。そんな状況下での試合は選手たちに心理的な影響を与え、ピッチ上には陰鬱な空気が漂っていた。しかし、そんな中で香川真司は1得点1アシストの活躍を見せ、アウェイの2ndに向けてチームに勇気を与えた。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

爆発事件の影響で延期されたモナコ戦。チームには心理面にも影響

香川真司
選手たちは試合前にバルトラの早期回復を願うシャツを着用した【写真:Getty Images】

 希望を繋いだ。2017年4月12日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、ボルシア・ドルトムントはホームでASモナコと戦った。

 本来であれば前日の11日に行われるはずだったモナコ戦。ドルトムントのチームバスを狙った爆発事件の影響で、翌12日に延期となっていた。そして当日、事件の渦中で負傷したマルク・バルトラは、もちろんベンチにすら入ることは叶わなかった。試合後にユリアン・バイグルが残したメッセージ。

「僕らは誰もが君のことを思っている! 僕らは君のために戦った!」

 バイグルによれば、「昨日」の「出来事」はチームに“影響”を与えていた。

「様々なシチュエーションで、人々は様々な考え方をするものだ。そしてそれは昨日にも当てはまる。だけど試合の始まりには、その出来事が僕らに尾を引いていたことが誰にも見て取れただろうね」

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