現地時間11日のチャンピオンズリーグ（CL）準々決勝ファーストレグで、ユベントスとバルセロナが激突する。どちらにとっても過酷な戦いになることは明らかだ。

　バルセロナは決勝トーナメント1回戦で歴史的な逆転劇を演じた。パリ・サンジェルマンと対戦したバルセロナは敵地でのファーストレグを0-4で落として敗退がほぼ決まったものと思われたが、セカンドレグで6-1と大勝。2試合合計6-5で勝ち上がりを決めている。

　この勢いで優勝まで突き進めば、バルセロナにとっては永遠に語り継がれるシーズンとなるだろう。だが、パリ・サンジェルマン戦では驚異の爆発力を示すと同時に、意外なもろさを見せてしまった。実際、8日の国内リーグでは得意な相手ではないとはいえ、格下のマラガに足もとをすくわれている。

　MFセルヒオ・ブスケッツの出場停止も気になるところだ。マスチェラーノを一列上げて対処する可能性が高そうだが、中盤の守備の要を欠くことがバルセロナに与える影響は小さくない。3-4-3を選ぶのか4-3-3を選ぶのか、ルイス・エンリケ監督の選択にも注目が集まる。

　対するユベントスは、バルセロナと違って国内リーグでの優勝がほぼ確実という状況だ。4月に入ってセリエAとコッパ・イタリアでナポリに苦しんだが、安定感はピカイチ。ピアニッチのコンディション次第で中盤の構成が変わる見通しだが、誰が起用されても大差ない戦いができることが強みだ。

　ユベントスとバルセロナは、過去に7回対戦している。ユベントスが2勝、バルセロナが3勝、引き分けは2回だ。直近の対戦は2015年のCL決勝で、このときはバルセロナがビッグイヤーを掲げた。

　だが、ユベントスはホームスタジアムで抜群の安定感がさらに高まり、欧州の大会ではここ21試合で12勝9分と負けがない。

　爆発したら止められないバルセロナがユベントスを粉砕するのか。ソリッドなユベントスがバルセロナのもろさを浮かび上がらせるのか。注目の一戦は、27時45分（12日3時45分）にキックオフを迎える。

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