バイエルン戦は来るべき決戦の“前座”
復帰が見込まれる香川真司【写真:Getty Images】
試合後の会見でトゥヘル監督によれば、カストロは内転筋に問題を抱えての交代とのことである。デンベレとゲレイロについては消耗を最小限で食い止めるため、と考えて差し支えないだろう。なおトゥヘルは、モナコ戦に向けて「ユリアン・ヴァイグルとシンジ・カガワが戻って来ることを望んでいる」と語っている。
最終的にドルトムントは1-4でバイエルンに敗れた。後半にアリエン・ロッベンとレバンドフスキのゴールで次第に勢いを取り戻したアリアンツ・アレナは、ドルトムントの選手たちを尻目に歓喜に沸いた。
しかし、惨敗だった、とは言い切れない。
今回のバイエルン戦は、ドルトムントにとって、位置付けるならば“モナコ戦の前座”だった。CLを目前にして昨季王者が相手という、スケールの大きな前座だ。そこでスコアはあまり意味をなさないだろう。
バイエルンと決着をつける場は残されている。26日に行われるDFBポカール準決勝。場所は再びアウェイのミュンヘンだ。
つまり、4月8日に行われたブンデスリーガ第28節のバイエルン戦は、来たるべき決戦の前哨戦に過ぎなかったのだ。
(取材・文:本田千尋【ミュンヘン】)
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