町田ゼルビアの中島裕希【写真:Getty Images for DAZN】
8日、明治安田生命J2リーグ第7節の試合が行われ、アビスパ福岡が町田ゼルビアと対戦した。町田のFW中島裕希は、87分から後半アディショナルタイムまでのわずか”8分間”で3得点を挙げハットトリックを達成した。
試合は66分にホームの福岡が先制点を奪う展開。その5分後にはDF増田繁人が2枚目のイエローカードを受けて退場を強いられ、10人となった町田はさらに厳しい状況に追い込まれた。
だが87分、左サイドからの浮き球パスにヘディングで合わせた中島が同点ゴール。さらに後半終了間際を迎えた90分には、右からのコーナーキックに再び中島が頭で合わせ、町田が試合をひっくり返すことに成功した。
土壇場で逆転を許した福岡は、アディショナルタイムのCKのチャンスでGK杉山も前線へ上がる。だがボールを奪った町田がカウンターに転じ、前線でボールを受けた中島が無人のゴールへ3点目のシュート。町田が3-1で逆転勝利を収める結果となった。
過去に鹿島アントラーズ、ベガルタ仙台、モンテディオ山形でプレーした32歳の中島はキャリア初のハットトリック。町田にとってはJリーグでクラブ通算4回目のハットトリックとなった。過去にはJ2で鈴木崇文が1回、J3で鈴木孝司と鈴木崇文が各1回記録している。
87分から95分まで、わずか8分間でのハットトリックとなったが、過去のJリーグではさらに短時間での3得点も記録されている。リーグ最速のハットトリック記録は、2001年にセレッソ大阪の真中靖夫氏が柏レイソル戦で達成。72分、73分、75分の”3分間”という驚異的な記録だ。
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