バイエルンにも「隙がある」
王のように振る舞えるか。2017年4月8日のブンデスリーガ第28節、アウェイに乗り込みバイエルン・ミュンヘンと雌雄を決するボルシア・ドルトムント。
1G1Aという結果を残したHSV戦を終えて、香川真司は、4日後に控えるバイエルン戦について次のようなイメージを抱いていた。
「まあ、相手もチャンピオンズリーグ(CL)があるし、優勝がほぼ決まっているから、どういうモチベーションかは分からないですけど。まあ、僕たちは、その隙を突いていきたいですし、必ず隙はあると思っている」
香川が「必ず隙はある」と語るように、ブンデスリーガに限って言えば、今季のバイエルンは完全無欠とは言い難い。前節は前途有望なユリアン・ナーゲルスマン青年監督が率いるホッフェンハイムにアウェイで0-1で敗れ、不覚を取った。何より前半戦はドルトムントが昨年11月にホームで1-0の勝利を収めている。ドルトムントの選手たちが、バイエルンに対して必要以上に構えることはないだろう。7日の前日会見でトーマス・トゥヘル監督は「我々はバイエルンに痛い目をあわせるつもりだ」と語った。
しかし同時に「それはとても困難な課題だ」とも話している。トゥヘルによれば、バイエルン戦ではユリアン・バイグル、ウカシュ・ピシュチェク、そして香川の起用がとても疑わしいのだという。
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