ホッフェンハイムを率いるユリアン・ナーゲルスマン監督【写真:Getty Images】
現地時間4日にブンデスリーガ第27節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでホッフェンハイムと対戦し0-1の敗戦を喫した。首位バイエルンを下したホッフェンハイムは3位に浮上。今季大躍進を遂げているホッフェンハイムに注目が集まっている。
昇格組ながらリーグ2位につけているライプツィヒの躍進にも目を見張るものがあるが、人口約3250人の小さな町のクラブが上位争いを繰り広げていることは、さらに衝撃も大きいだろう。そのクラブを率いているのは、ブンデスリーガ史上最年少(29歳)のユリアン・ナーゲルスマン監督だ。
同監督は2014年にホッフェンハイムのU-19をドイツチャンピオンに、2015年には準優勝に導いている。1年前にライセンスを取得し、2016年2月から低迷していたトップチームを引き継ぎ、残留争いをしていたチームを見事に残留に導いた。
今季は開幕戦からリーグ17試合連続で負けなしを記録し、その後はライプツィヒ戦とヴォルフスブルク戦の2敗しかしていない。チームを勝利に導く上で徹底的にデータ分析をしているという。過去には練習中にドローンを使用して選手の動きを分析する試みも行ったことがある。ホッフェンハイムのバックに、欧州最大のソフトウェア会社『SAP』がついていることも大きいだろう。
英紙『デイリー・メール』によると、ナーゲルスマン監督はバイエルン戦について「試合開始から1分20秒で我々のプランが完璧だと感じた。こんなに上手くいくとは思っていなかったんだけどね」と語り、「私はパン職人のように働く。色々なものを混ぜてオーブンで焼き、それで上手くいくかどうか確かめるんだ」とコメントしている。
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