1000試合に出場したブッフォン、デビューは17歳。偉大なキャリアの第一歩
5日に行われたコッパ・イタリア準決勝の第2レグ、ナポリvsユベントス戦で、ユーベのゴールマウスは第2ゴールキーパーのネトが守っていた。ゴンサロ・イグアインが古巣相手に2ゴールを決めて決勝通過自体は決めていたが、攻めまくるナポリの前にユーベは防戦一方。そしてネトは、ミスキックをドリース・メルテンスに拾われてシュートを決められた他、後方のボール処理を度々ミスしていた。
するとテレビカメラは、ある男の顔を大写しにした。心配を表情にも露わにベンチから戦況を見守っていたその男とは、主将ジャンルイジ・ブッフォンのことだ。それを見るなりファンは即座にSNSで反応。「ユーベよ、ジジとの契約をあと10年伸ばせ!」などと書き綴っていた。
2018年1月28日には40歳を迎え、ロシアW杯をもって引退すると公に宣言はしていた。だが鋭い反応は衰えを見せないどころか、経験が加味されてより安定感を増している印象すらある。先月24日のロシアW杯欧州予選アルバニア戦で公式戦通算1000試合を達成(年代別代表は除く)。イタリアで歴代1位となっているパオロ・マルディーニの記録が1028試合だから、突破も時間の問題である。
セリエAのデビューは約22年前、17歳の時だ。それもまた、華々しいものだった。
1991年にパルマの下部組織に入団。そこからめきめきと実力をつけ、16歳で飛び級でプリマベーラ(ユース年代)のチーム入りを果たす。実はこの時プリマベーラにはU-17代表に選ばれていた優秀なGKがいたが、シーズン途中で交通事故に遭い第1GKはブッフォンのものに。そしてそこから、トップチームでデビューを果たすのにも時間は掛からなかった。