城南FCオーナーでもあるイ氏。過去には政治利用でファンから批判も
こんな立場とは裏腹に、フレンドリーな一面も持つ。以前のコラムでも書いたが、彼は城南FCのオーナーでもある。サッカーを通じて、市民とのコミュニケーションに力を入れる姿は今までの政治家とは路線が違うような印象さえもある。
もちろんサッカーを自分の政治活動に利用しているという批判からは避けられない。城南とってクラブ史上初のKリーグ2部降格が決まった試合当日、彼の姿はスタジアムになかった。大統領候補の論議の場に出席しており、この件によって一部のサッカーファンから批判の声が上がったこともある。
イ氏は落選したとはいえ、まだ全てが終わったわけではない。22.1%の得票率が彼の人気を立証している。彼が所属した「共に民主党」が韓国最大党であることを考えると大きな数字だ。
この路線を維持するなら今後の大統領選挙で彼が疾風を巻き起こす可能性も十分ある。引き続き、日本の読者の注目も必要であろう。
(取材・文:キム・ドンヒョン【城南】)
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