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韓国代表、シュティーリケ監督の留任を決定。ただし残りの結果次第では更迭の可能性も

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

シュティーリケ
韓国代表のウリ・シュティーリケ監督【写真:Getty Images】

 危機に迫られていたウリ・シュティーリケ監督の留任が決定した。しかし「変化」という名の「更迭」の余地も残された。

 韓国サッカー協会は3日、パジュ韓国ナショナルフットボールセンタで2017年第2次技術委員会を開き、シュティーリケ監督の去就に関する会議を催した。この会議の結果、シュティリーケ監督の留任が決まった。

 シュティリーケ監督は23日、中国戦で0-1と完敗。その後のシリア戦では1-0の辛勝を挙げるも、最悪な内容に。代表チーム内部でも不満があったという噂が流れたが、世論もファンも彼の更迭を求めるなど雰囲気もまた最悪だった。

 だがイ・ヨンス韓国サッカー協会技術委員長は「技術委員会内部での激論が走った」と述べた。実際、一部の技術委員が「更迭」の意見を貫いたという。

 そこで彼は「監督に与えられる準備時間が足りなかったことは否めない」と留任の理由を説明。「相手は2週間から3週間の時間を呼吸を合わせてきた。しかし韓国は欧州組を呼ぶとたった2日から3日ほどしかトレーニングをする時間がなかった」と話した。

 イ委員長は「言い訳に聞こえるかもしれないが、最終予選で惜しい結果を残したのはこういった部分が大きいと捉えている」と付け加えた。

 だが「更迭」の可能性もある。イ委員長は「1試合1試合が大事」と述べたうえで、「試合結果によっては“変化”もありえる。更迭というキーワードを使いたくはない。変化はあり得るが、現状では断言できない」と含みを持たせた。

 彼は「監督とたくさんのことを話した。どうやったら韓国サッカーがポジティブな方向に行けるかについてがメインだった」と説明し「今はほかの方法を探すより、信頼を送るしかない」と述べたあと、退席した。

 会見に出席した報道陣からは好意的な質問は一切なく、会見は終始殺伐とした雰囲気の中で進んでいた。

 韓国代表は6月23日、ドーハでカタールと対戦。この試合の結果次第で、再び論議が巻き起こる可能性は高い。

(取材・文:キム・ドンヒョン【パジュ】)

【了】

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