フース・ヒディンク氏【写真:Getty Images】
オランダ代表などの元監督であるフース・ヒディンク氏は、クラウディオ・ラニエリ前監督を解任したレスター・シティからの監督就任の打診を断ったと明かしている。2日付の英紙『サンデー・タイムズ』が伝えた。
ラニエリ前監督に率いられて昨季プレミアリーグ優勝の快挙を成し遂げたレスターだが、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今季は苦戦。降格圏間際に低迷する状況で、ラニエリ監督更迭という苦渋の決断を下した。
ヒディンク氏はラニエリ氏の解任後に、代理人を通してレスターから新監督就任の打診を受けたとのことだ。「正確に言えば、レスターと直接話をしたわけではない。間接的に話が持ちかけられたが、断ったよ」と話している。
ヒディンク氏はレスターに対し、アシスタントコーチを務めていたクレイグ・シェイクスピア氏にチームの指揮を委ねるよう勧めたという。「ラニエリを解任したのなら、ナンバー2の男に任せるのがいいのではないか。シェイクスピアはクラブのことも選手たちのことも知っている。私はそう言ったよ」
ヒディンク氏からの助言を聞き入れたのかどうかは定かではないが、実際にレスターはシェイクスピア氏を暫定監督から正式監督に任命し、監督交代から公式戦5戦全勝と劇的に復調を果たした。「私は正しかったということだ。良かったよ」とヒディンク氏も喜ぶ様子を見せている。
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