香川は先発予想。離脱者続出のドルトムントは満身創痍
ホームでのダービーであることを考えれば、シャルケは前半から前がかりになって攻めてくることが予想される。ドルトムントは90分間を通してのゲームマネジメントを念頭に置きつつ、ボールを奪った時に、バイタルエリアのスペースをどのように活用するのかが、重要になりそうだ。そのためにも、トゥヘルが「闘うこと」を強調したように、セカンドボールをきっちりモノにできるかが、勝負の分かれ目となるに違いない。
171度目のダービーで、香川真司は先発となるだろうか。現在ドルトムントの中盤では、マリオ・ゲッツェ、セバスチャン・ローデ、マルコ・ロイスが離脱中。また前日会見でトゥヘルの語るところによれば、クリスティアン・プリシッチは様子見で、アンドレ・シュールレもくるぶしの問題でシャルケ戦に出場することはできない。またエリック・ドゥルムも起用を断念せざるを得ないのだという。
日本代表戦のため、中東から日本、そしてドイツへと長距離移動をしたにもかかわらず、トゥヘルは香川について「帰ってきた後もとてもフレッシュな感じがする」と言及した。先述の人員状況も踏まえれば、ダービーで先発となるのではないだろうか。『キッカー』紙も先発を予想する。
昨年は鮮やかなループ・シュートを決めて、敵地フェルティンス・アレーナの呼吸を止めた香川。そもそもアウェイのゲルゼンキルヒェンは、欧州での本格的なブレイクの発端となった場所だ。
今回の“ダービー”でも、タイ戦のゴールの勢いを持ち込んで、宿敵に一泡吹かせたいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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