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サッカー本大賞2017、「大賞」は「『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ」能町みね子著が受賞!

text by サッカー本大賞実行委員 photo by Kenzaburo Matsuoka

サッカー本大賞
サッカー本大賞2017「大賞」を受賞した能町みね子氏【写真:松岡健三郎】

 小雨の降る3月31日、神田明神会館にて第4回を迎える「サッカー本大賞2017」の授賞式が行われた。

 今回ノミネートされた11作品の優秀作品に賞状が授与された。その後、本年度の「サッカー本大賞」「翻訳サッカー本大賞」「読者賞」が発表された。

 選考委員の協議によって選ばれる「大賞」は初の2作同時受賞となり、2作品目は「『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ」(能町みね子著、講談社刊)が受賞した。

 授賞式に出席した能町氏は、「私でいいのかな…という感じです。この会場にいる人の中で私が一番サッカーに詳しくないと思うんですけど、そんな人に受賞させていいのかという、ちょっと疑問というか(笑)。もちろんものすごく嬉しいですけど、複雑な気持ちですね」と受賞に際して率直な心境を語った。

 受賞作はサッカー初心者である著者が、香川県のうどんの名店をめぐりながらカマタマーレ讃岐のサポーターになっていき、その過程でクラブがJFLからJ2へ登りつめてゆく様子が描かれていくルポルタージュ。

 いまでは讃岐サポーターになっている能町氏は、「私は本当にサッカーに詳しくないんですけど、だからこそ書いていてサッカーのサポーターの方々とかに『なんだこいつは』と思われたくなかったので、そういう意味では素人ながら、書いてみてサッカーを知っている方々にも認めてもらえて自信になったというか、書き手としては嬉しかったですね」と受賞の喜びを語った。

【了】

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