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サッカー本大賞2017、「翻訳サッカー本大賞」は『夢と失望のスリー・ライオンズ イングランド救済探求の時間旅行』ヘンリー・ウィンター著が受賞!

text by サッカー本大賞実行委員 photo by Kenzaburo Matsuoka

サッカー本大賞
『夢と失望のスリー・ライオンズ イングランド救済探求の時間旅行』の担当編集・赤荻悠氏【写真:松岡健三郎】

 小雨の降る3月31日、神田明神会館にて第4回を迎える「サッカー本大賞2017」の授賞式が行われた。

 今回ノミネートされた11作品の優秀作品に賞状が授与された。その後、本年度の「サッカー本大賞」「翻訳サッカー本大賞」「読者賞」が発表された。

 選考委員の協議によって選ばれる「読者賞」は、『夢と失望のスリー・ライオンズ イングランド救済探求の時間旅行』(ヘンリー・ウィンター著、山中忍訳、ソル・メディア刊)が受賞した。

 著者のヘンリー・ウィンター氏と訳者の山中忍氏はイギリス在住のため授賞式を欠席し、代わりに担当編集の赤荻悠氏が出席。著者と訳者からのメッセージを代読した。

▽著者ヘンリー・ウィンター氏からのメッセージ

 このたび、サッカーを愛する皆さんのいる日本で大賞をいただけたことを大変光栄に思っています。
2002年ワールドカップでイングランド代表チームが受けた歓迎は、今でも懐かしく、忘れることができません。共同開催国だった皆さんのような組織力が、ピッチ上のイングランド代表にもありさえすれば……。

 あらためて、このような賞をいただけたことを感謝いたします。受賞式で楽しいひと時をお過ごしください。

ヘンリー

▽訳者山中忍氏からのメッセージ

 翻訳サッカー本大賞をいただくことができ、心から嬉しく思っております。著者ヘンリーの文章は、私がイングランドのサッカー文化に惚れた理由の一つ。訳者として、彼の男前を伝えることはできませんが、ヘンリーの腕前を堪能していただく一助となれれば幸いです。受賞を励みに今後も精進したく思います。代表復活を期すイングランドより、受賞のお礼を込めて。

山中 忍

 2人の代わりに授賞式に出席した赤荻氏は「苦労はそんなになく、非常に楽しんで作っていました」と制作時を振り返り、「作り手の側から言ってしまうと、サッカー雑誌もサッカー本もニッチな世界であって、受け入れにくくなっているんですけど、もっと手にとっていただきたいとは思っています。

 面白い内容の本を探してくるですとか、それを日本に伝えるために、日本らしいデザインや読みやすさにこだわった作品として作っていくのが我々の役目です。その点でも力をいれてやっていたのがこの作品でした。今後もいい本を世に出していってサッカー界を盛り上げていければと思っています」と編集者として担当した書籍やサッカー本への思いを語った。

【了】

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