FIFAはW杯の出場国数を2026年大会から48ヶ国に増やす方針を固めた【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は30日、W杯の出場国数を2026年大会から48ヶ国へと拡大する方針を固めた。
それに伴い、本大会前年に6ヶ国による最終プレーオフが新設されることも明らかになっている。出場するのはヨーロッパ以外の各大陸から1チームずつと、開催国になるようだ。この大会を勝ち抜いた2ヶ国が本大会出場権を獲得する。
では、最終プレーオフに出場する国々の顔ぶれはどうなるのだろうか。現在のFIFAランキング(3月9日発表)で各大陸の上位が順当にW杯出場権を獲得した場合を想定し、プレーオフを戦うことになる国をシミュレーションしていく。
まず、アジアは2026年大会からプレーオフなしで8ヶ国がW杯への切符を手にする。よって9番目の国が最後の2枠をかけた戦いに挑むことになるとすると、現在のFIFAランキングでは中国(86位)がプレーオフに進む。
同じ条件で他の大陸の出場国を想定すると、2026年大会から大陸予選のみで本大会に進める国数が「9」に増えるアフリカは、モロッコ(49位)が最終プレーオフに挑むことになる。北中米カリブ地域からは7番手のセントクリストファー・ネイビス(73位)、南米からは7番手のエクアドル(22位)、オセアニアは2番手のタヒチ(149位)が条件に当てはまる。
これまでに挙げた最終プレーオフ出場が想定される国々をFIFAランキングの上位から並べると、以下のようになる(カッコ内は2017年9月現在のFIFAランキング)。
エクアドル(22位)
モロッコ(49位)
セントクリストファー・ネイビス(73位)
中国(86位)
タヒチ(149位)
W杯開催国(未定)
2026年のW杯出場権を獲得できるのは、以上のような国々から開催国を除いた2ヶ国。これまでのW杯本大会では見ることのできなかった国々にもチャンスが大きく広がることになりそうだが、大会全体のクオリティをいかに維持するのかなど課題は山積み状態のままだ。48ヶ国によるW杯開催と最終プレーオフの新設は、今年5月のFIFA理事会で正式承認される見込みとなっている。
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