FIFA、W杯の出場国数を48まで増やし新たな大陸間プレーオフ創設へ【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は、2026年のW杯から出場国数を「48」に拡大し、新たな大陸間プレーオフを創設して予選方式を変更する方針を固めた。30日、『AP通信』など複数の欧州メディアが一斉に報じている。
現在32ヶ国によって行なわれているW杯だが、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長はかねてより将来的な出場国数の拡大を公約に掲げていた。そして、2026年大会から計画が実行に移されるようだ。
それに伴い各大陸に割り当てられる出場国数も拡大される。ヨーロッパはいまよりも3つ増えて16ヶ国となる。アフリカは9ヶ国がプレーオフなしで本大会出場権を獲得し、南米と北中米カリブは同じく6ヶ国、オセアニアは1ヶ国、日本が属するアジアは現在の4.5から大幅に増えて8ヶ国になる見通し。
また、大陸間プレーオフも形式が大きく変わる。現在は北中米カリブ対アジア、オセアニア対南米のように2つの大陸の代表による直接対決で出場国を決めている。だが2026年W杯からは、本大会前年の11月に開催国で6ヶ国による最終プレーオフを戦い、それを勝ち抜いた2ヶ国が最後の出場枠を獲得することになるという。
最終プレーオフはW杯のプレ大会としての役割も果たし、ヨーロッパを除く各大陸から1ヶ国ずつと開催国が参加する形式になるようだ。よって、アジアからは最大9ヶ国がW杯本大会に出場できるチャンスがある。
W杯の出場国拡大と新たな方式のプレーオフは、今年5月9日にバーレーンで開催されるFIFAの理事会で提案され、正式決定となる見込み。これまでW杯に縁のなかった国にもチャンスが大きく広がる決定となりそうだ。
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