アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
FWリオネル・メッシが4試合の出場停止処分を受けたことで、アルゼンチン代表はロシアW杯南米予選の突破に向けて非常に厳しい状況に置かれることになるかもしれない。
メッシは現地時間23日に行われたチリ戦で副審に向けて侮辱的な言葉を吐いたとして、国際サッカー連盟(FIFA)から4試合の出場停止処分を下された。処分が発表されたのは28日に行われたボリビア戦のキックオフわずか6時間前という異例のタイミングだった。
メッシを欠いたアルゼンチンは、高地ラパスでのアウェイゲームに0-2の敗戦を喫した。だが、エースを欠くと結果を出すことができていないのはこの試合に限ったことではない。
メッシは負傷などにより、今回の南米予選で14試合中6試合しか出場することができていないが、その6試合の結果は5勝1敗。アウェイでブラジルに敗れた試合を除けば全て勝利を収めている。
一方で、メッシを欠いた試合は28日のボリビア戦も含めて1勝4分け3敗となった。勝率で考えればメッシ出場時が83.3%で不在時が12.5%、獲得した平均勝ち点で考えれば2.50に対して0.875と、その違いは数字にはっきりと表れている。
ボリビア戦に敗れたことでアルゼンチンは5位に後退。W杯出場権を獲得できるのは4位までであり、5位チームはオセアニア代表とのプレーオフを戦わなければならない。6位エクアドルとの差もわずか2ポイントであり、楽観は許されない状況だ。
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