練習合流後、柴崎獲得の理由を理解したチームメイトたち
柴崎岳は、テネリフェで満足な前進を遂げることができつつある。島でのスタートは適応に様々な問題を抱える困難なものとなり、試合のメンバーに初招集されるまで加入から1ヶ月半を待たなければならなかったが、3月の1ヶ月間は柴崎がホセ・ルイス・マルティ監督のチームに割って入る上で鍵を握る時期になったと言うことができそうだ。
2月末に認められたバルセロナ訪問から帰還したあと、柴崎はホテルを替え、そこからは新たなチームメイトたちと順調に馴染み始めた。チーム内でそれまで以上に守られる存在となり、クラブ首脳陣にも助けられていることを柴崎は感じている。
それはホテルを移った際にも反映された。クラブは食事面にも気を遣い始め、彼の滞在する部屋に十分な注意を払う様子を見せている。
そうして柴崎は、徐々にテネリフェでの生活を快適に感じ始めることができた。次の一歩は、自分の車を使う生活を楽しみ始めることだった。自由に移動するとともに、大西洋に浮かぶ宝石のひとつであるテネリフェ島の天国のような風景を知るためにも欠かせないものだ。
そしてついに、彼がここへ移籍してきた理由を示す時がやってきた。ピッチ上では接触プレーに強さを見せるようなフィジカルを誇る選手ではないが、技術の高さでその不足分を補うことができる。チーム全体と同じリズムで練習ができるようになると、チームメイトたちもクラブが彼を獲得した理由を理解することができた。
多くの選手たちが、柴崎のサッカーのレベルに対する驚きをお互いに話題にしたり、近しい者に伝えたりしていた。練習でのそういった素晴らしいパフォーマンスや努力こそが、マルティ監督が彼の初招集を早めることへと繋がった。