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香川、ハリルJの10番に宿る責任感「自分自身が折れてはいけないと思っていた」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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香川真司【写真:田中伸弥】

【日本 4-0 タイ 2018年ロシアW杯アジア最終予選】

 日本代表は28日、ロシアW杯アジア最終予選でタイと対戦し4-0で勝利した。

 ゴールラッシュの口火を切った香川真司。PA内で冷静に相手のマークを外し、ハリルジャパンでは昨年6月以来となる得点を奪った。

「上手くかわして決めたかなと。(久保)裕也が右サイドで抜けた時に、タイミングを少しズラして入ったら岡ちゃん(岡崎慎司)がニアで潰れてくれた」

 リードを2点に広げた後はタイの攻撃を耐えることになった。「気の緩みがチームとして出てしまった」と香川は言う。さらに「ああいう時間帯になった時にどうやって守備をして、どうやって攻撃するかという意思統一がチームとしてなかった」と課題を指摘した。

 ドルトムントで出番に恵まれない時期もあったが、日本代表の10番として結果を残した。中心選手としての責任感は強い。

「自分自身が折れてはいけないと思っていた。どんな状況であっても弱音を吐いたり、下を向く必要はない。経験のある選手、年齢が上の選手がどんな状況であろうと前を向いて戦っていかないといけないと感じていた」

 その言葉通り、この日は得点シーン以外にもワンタッチプレーや質の高いランニングでチャンスに絡んだ。相手ゴール前での輝きは戻りつつある。このまま好調をキープし、これからもチームをけん引する役割が求められる。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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