アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は28日、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシに対してロシアW杯南米予選で4試合の出場停止処分を科すことを発表した。
メッシは現地時間23日に行われた南米予選第13節のチリ戦で審判に対して侮辱的な言葉を吐いたとして、処分を下される可能性が懸念されていた。ファウルを取られたことに不満な様子を見せたメッシは、副審に向けて何かを言っている様子が映像に捉えられていた。
主審はこの一件について試合後のレポートで報告していなかったが、FIFAは映像を確認した上で処分を決定した模様。罰金または2~4試合出場停止の可能性があるとみられていたが、出場停止4試合に加えて罰金1万スイスフラン(約112万円)という重い処分が下された。
アルゼンチン代表は現地時間28日にアウェイでボリビア代表との試合を予定しているが、メッシはこの試合にも出場することができない。処分が発表されたのは試合の当日、キックオフのわずか約6時間前だった。代役の選手の招集なども不可能なタイミングとなる。
アルゼンチンサッカー協会(AFA)とメッシには異議申し立てを行う権利が認められているが、4試合の処分が確定したとすれば、メッシは8月以降に行われるウルグアイ戦、ベネズエラ戦、ペルー戦にも出場できないことになる。復帰できるのは10月10日に行われる予選最終節のエクアドル戦だ。
今回の予選では苦戦を強いられていたアルゼンチンだが、チリ戦にはメッシのPKにより1-0の勝利を収めて3位に浮上。予選突破への見通しが明るくなりかけていた矢先にエースを失うという大きな痛手をこうむることになった。
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