ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:田中伸弥】
【日本 4-0 タイ 2018年ロシアW杯アジア最終予選】
日本代表は28日、ロシアW杯アジア最終予選でタイと対戦し4-0で勝利した。
この日の収穫と課題を述べたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、所属クラブで出場機会を得られていない川島永嗣の活躍について言及している。
何度かピンチを救い、4点リードで迎えた86分には完璧なPKストップを披露。完封勝利に貢献した。そんな川島について指揮官は「素晴らしい功績を残してくれた。彼のことを思うと喜ばしい。私は彼を信頼していたが、それを裏付けてくれた。ブラボーと称えたい」と出色のパフォーマンスを見せた守護神に賛辞の言葉を送った。
所属するフランス1部のメスでは公式戦のピッチに立つことができず、悔しい日々を過ごしている。それでもハリルホジッチ監督の信頼は揺らいでおらず、今回の2連戦のメンバーに招集。そしてアウェイのUAE戦で1対1を止めると、安定感あるプレーで貴重な勝ち点3奪取に貢献した。
ホームに戻って迎えたタイ戦でも、前述の通りPKを止めて自身の存在価値を誇示している。所属クラブで出番を得られず苦しい日々を過ごしているのは確かだが、ハリルジャパンにとって必要な選手であることもまた事実である。
彼の置かれた状況が今後いい方向に進めば、日本代表にとってもポジティブな要素となる。そして、これからもハリルホジッチ監督の川島への信頼は変わらないだろう。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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