EURO2008に出場したイバン・クラスニッチ氏【写真:Getty Images】
元クロアチア代表のイバン・クラスニッチ氏が、闘病生活を赤裸々に語っている。独メディア『NDR』で放送されたドキュメンタリーでの発言を複数メディアが伝えた。
現役時代にブレーメンやボルトンなどで活躍したクラスニッチ氏は、現在37歳。過去に腎臓の問題が発覚し、2007年にドイツ人の母から移植手術を受けた。だが、すぐに拒絶反応を示したため、次は父の腎臓を使って移植手術を受けている。
クラスニッチ氏はその約半年でプレーに復帰して再び代表にも呼ばれた。EURO2008にも出場している。しかし昨年9月、再び腎臓に問題が発生したことが明らかになり、一時は「深刻な状態にある」と報じられていた。同氏は3度目の挑戦で「ハッピーエンド」が待っていることを願っている。
現在は週に3回透析を受けているというクラスニッチ氏は、「自分の運命を認めて透析を受けている。でも、最後にはハッピーエンドがあると思っているよ。3度目の移植手術が成功して、透析を受ける必要がなくなると信じている」と語った。
「夢は普通の生活を取り戻すこと。新しい腎臓と苦しみのない人生を望んでいるよ」と語るクラスニッチ氏。兄弟のヨシップ氏はドナーとしての条件を満たしていないため、長期の闘病生活を余儀なくされる見通しだ。
【了】