清武弘嗣【写真:田中伸弥】
日本代表は27日、ロシアW杯アジア最終予選・タイ戦に向けて前日練習を行った。
UAE戦は出場機会がなく、ベンチから試合を見守った清武弘嗣。タイについては「引いて来るか攻撃的に来るかはまだわからない」とし、「どっちにしろ日本がやるサッカーはたぶん変わらない」と見解を述べた。
「もちろん監督が言っていたようなタテに速いサッカーというのが必要ですけど、ボールを持つ時間帯が多いと思うので、そこで相手が出た時に裏っていうのは狙えると思う。相手を食い付かしていかないといけない」
セレッソ大阪復帰後、初めての代表での活動だ。清武は「飛行機の移動がなくなったくらい」と海外でプレーしていた頃と変わらないと強調した。それでも「コンディションはいい」とも話した。そして「みんながW杯を目指している中で、試合に出たいという気持ちはもちろんあるけど、チームのためにという気持ちもある。自分がやれることをやりたい」とフォアザチームの姿勢を貫くつもりだ。
新戦力が台頭し、本田圭佑や岡崎慎司がベンチスタートになる機会もある。昨年に存在感を示した清武も、ポジションが約束されているわけではない。「やっぱり若い選手がたくさん出てきた中で、ずっといるメンバーは嬉しい気持ちもあれば、悔しい気持ちもある。それに負けないという気持ちもある」と清武は語った。
そして、“ベテラン”の活躍は日本サッカーにとって重要だと述べる。
「(香川)真司君だったり岡ちゃん、圭佑くんがゴールを決めることによって、日本代表というのはまだまだ盛り上がる。もっともっとやれるっていうのは僕も含めて証明できると思うので、明日はそこにこだわりたいし、まずはこのチームが勝てることが一番いいのかなと」
経験豊富な選手たちはチームを牽引し、ハリルジャパンを勝利に導くことができるだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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