香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は26日、ロシアW杯アジア最終予選・タイ戦に向けて練習を行った。
守備からの鋭い攻撃がハリルジャパンの武器になっているが、今回のタイ戦は引いた相手をどう崩すかが一つのテーマとなりそうだ。「僕達がボールを保持した中で、課題としている戦いがあると思っている」と香川真司は言う。
「2次予選、最終予選を含めて苦労すると思っている。そのチャンス、得点を奪う形をもっともっと共有していかないといけない」
個の力で無理やり剥がすことも必要か、という問いに対しては「色々なイメージはしていきたい。簡単に崩せる相手ではないので、セットプレー、前線からプレスをかけた中でのカウンターもそうですし、色々な形があってもいいんじゃないかと」と述べた。
昨年は清武弘嗣がトップ下で高いパフォーマンスを見せた。「今の競争はすごく激しいし、誰も自分のポジションを確立している選手はいない」と香川。そして、「まずは勝つことが何より大事。それにしっかりと自分の個性を活かしていけるように」と、チームに貢献する意思を示した。
UAE戦での香川は、守備のタスクをこなしながらも前向きでボールを持つ時間もあった。相手ゴール前で味方と連係するシーンも作ったが、「もっともっとボールに絡まないといけない」と満足はしていない。タイ戦に向けては「守備を固められるのが想定される中で、それに応じて自分がどう動くかが試される戦いだと思う。自分のやりたいこと、自分の判断でどんどんやっていきたい」と意欲を燃やした。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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