「4年後を目指す」と断言したブラジルW杯。その夢が断たれる可能性はゼロではない
2010年南アフリカワールドカップの時に中村俊輔(磐田)からエースの座を奪い取ってから足掛け8年。日本代表をけん引し続けてきたエースにもプライドがあるはず。
だからこそ彼は「試練がすごく楽しい。試練が起きれば起きるほど自分自身が試されている気がするから。でも(苦境脱出の)道筋は見えてます」と普段通りの負けん気の強さを押し出していた。
とはいえ、中村俊輔も「集大成」と位置付けた南アで輝くことができないまま代表を去ったように、誰もがいつかはエースの座から降りることになる。本田も屈辱的な敗戦に打ちのめされた2014年のブラジル大会で「4年後を目指します」と断言したが、その夢が志半ばで断たれる可能性はゼロではない。
果たして歴史は繰り返すのか…。今回のタイ戦は彼にとって最大の岐路と言っても過言ではないだろう。
(取材・文:元川悦子)
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