「UAE戦でも点を取りたかった。もう10分くらい長ければ…」
一方、長谷部誠(フランクフルト)、今野、高萩が離脱したボランチも、本田がCSKAモスクワ時代に定位置だったポジション。彼なら屈強なフィジカルを活かしてボールを奪い、ゲームの組み立てもできる。ただ、タテに速いスタイルを志向するハリルホジッチ監督体制では一度もテストされておらず、指揮官も現時点では構想外の様子だ。
となると、やはり本田が出場するとなった場合、可能性があるのは右サイドか1トップのいずれかだろう。タイ戦でどの程度の出場時間が与えられるか分からないが、ゴールに絡む明確な仕事を見せられれば、苦境打開への一歩になりそうだ。
「UAE戦でも点を取りたかった。相手もバテていたし、もう10分くらい長ければ、たぶんもう1~2個ビッグチャンスがあったかなという感じがしましたけどね。今は『本田は一体、どういうプレーをするのか』ってみんなが分からない状況。それを普通に見せて、また点を取ることができれば、『やっぱりこのくらいはできるんだ』ってことになるし、またチャンスが増えてくる」
本人もそう強調するように、本田ならではの「ここ一番の勝負強さ」や「得点に直結する決定的な仕事」を示せれば、この先も日の丸を背負ってプレーし続けられる。
逆に出場機会を与えられながら全く機能しなければ、それこそ世代交代の波に飲み込まれてしまう。久保を筆頭に若い世代は今、猛烈な勢いで伸びているのだ。その現実を直視し、代表落選の覚悟を持って、背番号4は数少ないチャンスをつかまなければならない。