今野泰幸【写真:田中伸弥】
日本代表は25日、ロシアW杯アジア最終予選・タイ戦に向けて練習を行った。
アウェイのUAE戦でゴールを奪うなど攻守に活躍した今野泰幸だったが、左第5趾基節骨骨折でチームを離脱することになった。本人は「サッカー選手としてケガするというのはすごく悲しいこと。本当に残念ですね」と胸の内を明かした。
骨折と聞いて驚いたかという問いには「折れていなきゃいいなと、折れていないだろうなと信じていたけど疑いはちょっとあった」と答えた。そして、治療に努め早期復帰を目指す意思を示した。
「まずはケガを治すこと、そしてクラブチームで試合に出ること、コンディションを上げること。一歩一歩やっていくしかないと思うし、とにかくサッカーがやりたいので、早く治したい」
約2年ぶりの代表でチームを勝利に導く活躍を見せた。「長谷部(誠)がケガしてしまって、日本のキャプテンで、今まで中心でやってきた選手が抜けることによって崩れてしまったら、本当に日本のW杯が遠のいてしまうと思う。とにかくその穴埋めというか、勝ち点3を取って帰ってくることだけに集中していた。僕だけの力じゃないし、みんなでですけど、それが達成できてすごく良かった」と振り返る。離脱した長谷部の抜けた穴を補って余りあるパフォーマンスを見せたことは間違いない。
そして、タイ戦を控える仲間たちには、「ホームで難しい試合になると思うんですけど、とにかく勝ってほしいなと応援したい気持ちです」と勝利を託した。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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