右脚を抑えて苦悶の表情を浮かべるシェイマス・コールマン【写真:Getty Images】
アイルランド代表で主将を務めるDFシェイマス・コールマンを悲劇が襲った。
現地時間24日に行われたロシアW杯欧州予選のウェールズ戦に先発出場したコールマンは、後半も中盤に差し掛かったところで相手DFニール・テイラーの激しいタックルを受けて転倒。苦悶の表情を浮かべた。
アストン・ヴィラに所属するN・テイラーの両足タックルはコールマンの右脚を真っ二つに折り、すねの部分があらぬ方向へ曲がっていた瞬間が映像や写真などに残っていた。選手生命すら左右しかねない重傷を負ったコールマンはストレッチャーに乗せられてピッチをあとにし、N・テイラーにはレッドカードが提示された。
英紙『サン』などによれば、コールマンがピッチに倒れた瞬間、状況を察したチームメイトのFWシェイン・ロングが駆け寄って主将の目を隠すように覆いかぶさった。サポートする意思を示すと同時に、負傷した本人に自分の右脚の衝撃的な状態を見せないようにするためだったという。
試合後、アイルランドとウェールズの両サッカー協会はツイッター場にコールマンの早期回復を願うメッセージを掲載した。しかし、前例などを見ればかなりの長期間離脱を余儀なくされることが濃厚だ。
さらに皮肉なのは、コールマンに対して激しいタックルを見舞ったN・テイラーが、スウォンジー時代の2012年9月に今回と同じような形でタックルを受けて足首を骨折していたことだろう。その時はシーズンの残り全試合(リーグ序盤だったためほとんどの試合)の欠場を余儀なくされていた。
エバートンでキャリア最高とも言える充実のシーズンを過ごしていたコールマンにとって、あまりに悲劇的な故障となってしまった。1日も早い回復と、完全復活を願うばかりだ。
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