ようやく3トップを見出したハリル。アジアでは規格外の“HOK”誕生?
振り返れば大迫と久保は昨年11月にハリルジャパン初招集、原口も前回のUAE戦は途中からボランチで投入されるなど起用法が定まっていなかった。ここに来て指揮官はようやくチームスタイルを象徴する3トップを見出した感がある。
ブンデスリーガの一線で奮闘する原口と大迫、ベルギーでゴールを量産する新鋭の久保。流行にちなんで“HOK”と表現するには時期尚早かもしれないが、アジアの規格としてはかなり強力な3トップだ。
今回のUAEは、前からボールを奪いにくると背後のディフェンスが後手を踏む傾向にあった。そのような場合、日本は常に前の3人が仕掛け、中盤から後ろはそのフォローをしながら機を見て攻撃参加する形を継続していけばゴールチャンスは増える。
だが、あらかじめブロックを固められた場合にはポゼッションから起点を作って崩す形が必要になる。また、この試合でも時間帯によって緩急を使い分けられれば、ボールロストからピンチを招く場面を回避できたかもしれない。
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