山口蛍【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間23日、ロシアW杯アジア最終予選でUAEと対戦し、2-0で勝利した。
4-3-3のアンカーでの出場となった山口蛍。自身の役割を問われると「真ん中を空けずに相手の10番ないし、21番が中に入ってきた時にマークを見る」と話す。最終ラインの前で相手を監視し、行く手を阻んだ。果敢に前に出てインターセプトを狙うようなことはなかったが、自身のエリアに入ってきた相手を自由にさせなかった。
2年ぶりの代表復帰戦で得点を奪うなど活躍した今野泰幸についてはこう語る。
「ガンバ(大阪)での好調をそのまま持ってきているイメージもある。自分は真ん中にいるからその分、今野さんは守備でも帰ってきてくれたしすごく助かった。でも自分がもう少しうまく守備をやれれば、もう少し前でプレスをさせてあげることができたんじゃないかなって思う」
普段と違う役割を担う中でチームの勝利に貢献した山口。だが「いろんなことを考えながらやっていたから、 クリアな状態でプレーしていたわけではない」と振り返る。それでも「いつもやっていないオプションで勝てたのは、やっぱり幅が広がったと思う」とも話しており、手応えがないわけではないだろう。
「いろんなオプションを試せるというのは、チームにとってすごく良いんじゃないか」と山口。自身もアンカーというポジションで仕事を遂行した。彼にとっても、今後に繋がる勝利だったのではないだろうか。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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