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UAE代表、攻守の要が欠場か。情報戦の恐れも…日本は過去に“アジジ作戦”を経験

text by 編集部 photo by Getty Images

アーメド・ハリル
UAE代表のエースFWアーメド・ハリル【写真:Getty Images】

 UAE代表は22日、翌日のロシアW杯アジア最終予選の日本代表戦に向けて練習を行った。すでに司令塔アメル・アブドゥルラフマンの負傷離脱が明らかになっているUAEだが、さらなるアクシデントに見舞われているかもしれない。

 UAE紙『ザ・ナショナル』によれば、エースFWアーメド・ハリルと守備の要イスマイル・アフメドに日本戦欠場の恐れがあるという。

 アジア予選で15ゴールを挙げ、UAE最大の得点源として期待されるアーメド・ハリルは、メディア向けに公開された練習の冒頭15分間で、ストレッチと軽いボール回しに参加するにとどまった。

 チームメイトたちが青いトレーニングウェアをまとって練習していた一方、ここ1ヶ月ほどふくらはぎの故障に悩まされているという同選手は1人だけ黒いウェアで練習に参加した。単に色の違いではあるが、欠場の可能性が高いのではと憶測を呼んでいる。『ザ・ナショナル』紙は「勇気が必要」と、アーメド・ハリルの起用がリスクを伴うことも示唆している。

 また、ベテランCBのイスマイル・アフマドも別メニュー調整だったようだ。練習が公開された冒頭15分間、チームから離れてピッチの周囲をランニングしていたことが報告されている。

 ただし、非公開練習の冒頭で主力2人がコンディション不良のような姿を見せたからといって油断してはならない。日本は1998年フランスW杯のアジア第三代表決定戦、マレーシアのジョホールバルでイラン代表のゴダダド・アジジに惑わされた経験がある。

 試合前日、日本メディアの前に車椅子で現れたアジジだったが、当日になると何もなかったようにスタメンに名を連ね、後半開始直後にゴールも挙げた。その後この一件は“アジジ作戦”と呼ばれるようになり、イランが仕掛けた情報戦と認識されるようになった。

 中東、つまり日本にとって完全アウェイの土地では何が起こるかわからない。主力欠場となれば大きなアドバンテージになるが、試合開始まで油断は禁物だ。

【了】

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