香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間22日、UAE・アルアインのハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムにおいて、23日のUAE戦に向けた前日練習を行った。
現地18時から始まった練習では、23人がピッチに姿を見せた。25人招集された今回のメンバーだが、主将・長谷部誠が負傷のため離脱。24人のはずだが、この日は高萩洋次郎の姿がなかった。右足親指の痛みがある高萩はスタジアムにも来ず、宿舎で別メニュー調整だという。23日の試合では出場は難しいだろう。
全員でランニングをしたのちは、ダッシュをかねたストレッチ。練習前に全員が計測器を体に装着していたことから細かなデータを集計し、UAE戦のスターティングメンバーの参考にするのだろう。ダッシュの途中で規定の15分が経過し、練習は非公開となった。
長谷部の離脱により、複数人でリーダーシップをとり、チームをまとめていく必要がある。ハリルホジッチ監督も「チームには2、3人のキャプテンがいる」と語っている。精神的支柱であるGK川島永嗣はランニングの先頭に立ち、チームを牽引。逆に本田圭佑は最後尾から支えるような形。2人とも表情は真剣そのもの。笑みはない。
目を引いたのは香川真司だ。ランニング、ダッシュともに先頭付近に陣取り気合い十分。これまでランニングでは集団の中で淡々と走っていることが多かっただけに、何か期するものがあるのだろう。代表で古株になりつつある香川にリーダーとしての自覚が出てきたのかもしれない。
これまでの練習やコメント、そして今日の様子から推測すると、香川は先発、本田はベンチではないか。香川は2列目以外にも高萩の負傷によりインサイドハーフでの起用の線も出てきた。本田は状況次第でスーパーサブのような起用が濃厚だ。
UAE戦はW杯出場に向けた重要な一戦だ。しかも昨年はホームで敗れている。雪辱を果たすためにも心身ともに万全を期する必要がある。
(取材・文:植田路生【アルアイン】)
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