UAEが警戒するのは本田圭佑
――日本で最も危険な選手になるとUAEが考えているのは? 逆に、弱点として見ている部分はありますか?
「本田圭佑は今でも日本の中心だと見られています。ミランで出場機会を得られておらず、代表チームで先発の座を約束されていないとしてもです。彼が、特にビッグゲームでの経験という面でチームにもたらすクオリティーを理解しています。香川真司や清武弘嗣もビッグネームとして注目されており、原口元気がこのところ代表チームで好調であることもUAEは意識しています。弱点に関しては、日本が時折フィジカルで相手に圧倒されるということを認識しています」
――UAEは戦術面でどのようなアプローチを採ると思いますか?
「試合の重要性を考えれば、まずは慎重な入り方になると思います。序盤から激しい攻防になる可能性も考えられますが、もし日本が早い時間に得点すればUAEは非常に難しい夜を過ごすことになるかもしれません」
――UAEにとって良い結果だと言えるものは?
「W杯出場に向けて本格的に勢いをつけるため、狙いは勝つことです。しかし相手の力やグループ内の現在の状況を考えれば、引き分けでも全く悪い結果だとは捉えられないと思います。グループはまだ非常に拮抗した接戦となっています」
――オマルやハリル以外に日本が警戒すべき選手はいますか?
「アリ・マブフートは間違いなく警戒すべき選手の一人です。アル・ジャジーラに所属するストライカーで、昨季は国内で30ゴール以上を記録しました。これはUAE人選手としてはプロ化以降初めてのことです。今季のリーグでもすでに26ゴールを記録し、リーグ全体の得点ランク首位に立っています。最近の代表チームではそれほど好調ではありませんでしたが、ゴールを脅かす力は本物です。正しいタイミングで正しいポジションに顔を出せる嗅覚を持っています」