連敗中のUAE戦、求められる新戦力の台頭
日本の6大会連続ワールドカップ出場の行方を大きく左右すると言っても過言ではない23日の敵地・UAE戦(アル・アイン)。運命の大一番を2日後に控えた現地時間21日の日本代表は、今合宿3日目にして初めての公開練習を実施した。
この日は前日までの猛暑とは打って変わって時折冷たい雨の降る涼しい気候となったが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のリベンジへの意気込みは強かった。長谷部誠(フランクフルト)という絶対的リーダーを欠く中、前日まで別メニューだった清武弘嗣(C大阪)、高萩洋次郎(FC東京)の2人も全体練習に合流。UAE対策を入念にチェックしたと見られる。
長谷部の代役候補筆頭である今野泰幸(FC東京)は「UAEは前線にいい選手が揃っている。2トップ(アハメド・ハリル=11番とアリ・マブフート=7番)の能力があって、そこに10番の選手(オマル・アブドゥルラフマン)がスルーパスを出してくる感じ」と相手の警戒心を隠さない。
2015年アジアカップ(オーストラリア)準々決勝ではPK戦の末に敗退、昨年9月に行われた最終予選初戦(埼玉)では逆転負けと、直近のUAE戦では苦杯を舐めさせられている。ワールドカップ出場権を手繰り寄せるうえでは、敵地での一戦で誰が得点を取って勝つかが重要になってくるだろう。
最終予選初戦の日本は本田圭佑(ミラン)が早い時間帯に先制し、UAEの9本を大きく上回る22本のシュートを放ち、ボール支配率でも62,8%と圧倒しながらFKとPKの2失点に屈した。明日の決戦では「攻めても攻めても点が取れない」という悪循環を絶対に繰り返してはならない。そのためにも、前回UAE戦に先発しなかった新戦力の台頭が有効な手立てとなりそうだ。