アントニオ・コンテ、ジネディーヌ・ジダン、フアン・エスナイデル【写真:Getty Images】
2000/01シーズンのユベントスでプレーした27人の選手たちのうち、実に半数以上の14人が指導者の道を歩み、各国クラブで監督を務めている。英紙『デイリー・メール』がこの事実に注目し、監督として活躍する元選手たちの経歴を紹介している。
2000/01シーズンのセリエAといえば、元日本代表の中田英寿氏が所属したローマがユーベとの激戦を制してリーグ優勝を飾ったシーズンだった。シーズン終盤に行われた両チームの直接対決では、交代出場した中田氏が2ゴールを生み出す活躍で試合を引き分けに持ち込み、ローマの18年ぶりの優勝に大きな貢献を果たした。
その悔しさを味わったユーベのメンバーのうち、これまで14人が監督業を経験している。特に大きな成功を収めているのがジネディーヌ・ジダン監督とアントニオ・コンテ監督の2人だ。ジダン監督はレアル・マドリーで昨季チャンピオンズリーグ優勝を成し遂げ、今季もリーガエスパニョーラで首位。コンテ監督はユーベを率いてセリエAで3年連続優勝し、今季から就任したチェルシーでもプレミアリーグ制覇に迫りつつある。
その他には、フィリッポ・インザーギ氏がミランで監督デビューを果たし、現在は3部のヴェネツィアを指揮。イゴール・トゥドール氏は母国クロアチアやギリシャの名門クラブの指揮を経て、先月トルコのガラタサライの監督に就任した。パオロ・モンテーロ氏はアルゼンチンのロサリオ・セントラルを率いている。
フアン・エスナイデル氏はスペインのコルドバやヘタフェを率いたあと、今季からJ2のジェフユナイテッド市原・千葉の監督に就任。ジャンルカ・ザンブロッタ氏はインド(デリー・ディナモス)、チロ・フェッラーラ氏は中国(武漢卓爾)と他にも2人がアジアで監督業をしていたが、フェッラーラ氏は20日に解任が発表された。
マルク・ユリアーノ氏、アレッシオ・タッキナルディ氏、ミケランジェロ・ランプッラ氏、マルコ・ザンキ氏はそれぞれイタリアの下部リーグやユースチームなどで監督を経験している。エドガー・ダーヴッツ氏は現役引退前にイングランド下部で選手兼監督を務めていた。アチルソン氏も母国ブラジルで監督をしている。
当時のメンバーの中で、少なくとも現時点でまだ監督の道に進んでいない元選手としては、アレッサンドロ・デル・ピエーロ氏やダビド・トレゼゲ氏、エドウィン・ファン・デル・サール氏などがいる。そして当時のユーベを率いていたのは、現在バイエルン・ミュンヘンを指揮するカルロ・アンチェロッティ監督だった。
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