UAE戦は長谷部が負傷離脱。リーダー的役割は本田に?
23日に行われる2018年ロシアワールドカップアジア最終予選後半戦一発目のUAE戦に向け、決戦の地・アルアインで事前合宿を行っている日本代表。現地2日目の20日には招集メンバー25人全員がようやく揃ったが、前夜に到着したキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)がわずか1日で離脱することが決定した。
すでにフランクフルトと日本代表のチームドクターの診察は受け、右ひざの状態が深刻であることを告げられているが、もう1人のドクターの診断結果を受けて、手術に踏み切るか否かを決めるという。「メスを入れる可能性はかなり高い」と本人も言うように、最悪の場合は今季絶望という状況もありえる。最終予選残り5戦のうち、長谷部抜きの戦いを2試合は強いられることが確実になっただけに、誰がチームを統率していくかという新たな問題が浮上した。
年齢的には、この日34歳の誕生日を迎えた川島永嗣(メス)、2年ぶりに代表招集となった今野泰幸(G大阪)の2人が最年長。ただ、川島がピッチに立つ可能性は低く、今野も久しぶりの代表入りに戸惑いを覚えているということから長谷部の代役を務めるのは難しい。
となると、やはりリーダー的役割をメインで担うのは本田圭佑(ミラン)になるだろう。過去の代表戦では長谷部不在にキャプテンマークを巻いたこともあるだけに、何をすればいいか本人も心得ているに違いない。
とはいえ、今回の本田は今季ミランでセリエA出場わずか5試合と構想外に近い扱いを受けている通り、どこまで本来の力を出せるか全く分からない。メンバー発表前には「本田を選ぶべきではない」という意見も高まり、落選危機にさえ陥ったほどだ。その厳しい現実を本人もしっかりと受け止めている。
「(選ぶか外すかという議論が起きるのは)全然いいんじゃないですか。みんなが盛り上がるのであれば。自分もいつかは(代表から)外れて、いずれサッカーもやめるわけですから。それは自然の摂理。ただ、この時点でそうなるのは本望じゃない。自分がミランでも代表でも外されるかもしれないのは自分自身の問題。自分に至らないところがあるからそういう扱いを受けていると思う」と本人はキッパリ言い切った。