本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表は20日、ロシアW杯アジア最終予選・UAE戦に向け練習を行った。
本田圭佑の招集を巡って様々な議論があった中、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今回もエースをチームに組み込んだ。
「20試合、我々は一緒に戦ってきましたけれども、常に彼の存在はそこにありました。我々のトップスコアラーでもあります。もちろんミランでより多くの試合に出てもらいたいのが私の望みですが、今の激しいポジション争いで使われていないだけ。彼の意欲は常に高いところにあります」
こうした議論について本田は「いずれは外れて、いずれはサッカーもやめるわけですから。なんてことない自然の摂理」と言うが、「この時点でそういうふうになるっていうのは本望じゃない」とも話した。
「自分の努力で切り開くスタイルは変わらない。外されるかもしれないって可能性に関しては、自分自身の問題やと思ってます。誰かのせいではなくて、自分自身に目を向けて、自分に至らないところがあるから、そういう扱いを受けていると。そういうふうに目を向ける努力をしています」
指揮官の信頼も厚い本田だが、「コンディションは悪くない。試合勘のところだけじゃないかと思う」と話している。
「大げさに言ったら10㎝でゴールになったり、ボールを失ったり、ボールを取れたり、失点したり。この10㎝を感覚って呼ぶのかなと。この10㎝は逆にこれでもかって準備してもダメな時はダメやし、当然試合やってなかったら、やってみないとわかんないとなる」
培ってきた経験は日本代表の支えとなるだろう。自身も「精神的なものって言うならね、いくらでも役に立つと。状況が状況であればあるほど役に立つと自覚している」と、中心選手としての責任を滲ませる。そして「あとはしっかりピッチ上で貢献したいって気持ちももちろん持っている。特に大一番ですからね。自分が出たら点とるつもりでやりますよ」と得点も“宣言”した。有言実行となれば、エースとしての信頼と価値はさらに大きくなるだろう。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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