酒井宏樹【写真:Getty Images】
ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦に向け、19日にヨーロッパでプレーする一部の選手たちが決戦の地UAEに集合し練習を行った。
マルセイユで主力として活躍する酒井宏樹は、ヨーロッパ組の中でもコンスタントに出場機会を確保している数少ない選手だ。UAEの暑さも苦にしておらず、「試合勘とかに不安はないので、しっかりみんなで調整して、コンビネーションだったりそういうところをしっかり確認して、ベストなコンディションで臨みたい」と落ち着いている。
UAEは昨年の最終予選の初戦で敗れた相手。どの選手もリベンジに燃えている。酒井もその1人で、「1回負けた相手なんで、もう一度負けることは許されない。もちろん簡単な試合は1試合もないですけど、多くの勝ち点を取れるように全力で頑張ってきたい」と意気込む。
一般的にホームとアウェイでは戦い方を明確に変えるもの。UAEもホームのアドバンテージ生かして攻撃的に出てくる可能性もある。「より多くの情報を得て、できるだけ多くの準備をして臨みたい」と語る酒井は、日本の守備が鍵になると考えている。
「(日本にとっては)アウェイでの試合でもありますし、守備陣の僕たちがしっかり集中していけば引き締まった試合になると思います。その中で攻撃陣が点を入れてくれることを期待できるようなシチュエーションに持っていければいい」
堅い守備でUAEの攻撃を跳ね返すことができれば、酒井の武器である積極的な攻撃参加や高速クロスも生きてくる。試合までの準備期間は短いが、フランスで充実の日々を過ごす右サイドバックが後方からチームを勝利に導く。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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