ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦に向け、19日にヨーロッパでプレーする一部の選手たちが決戦の地UAEに集合し練習を行った。

　ボルシア・ドルトムントに所属する香川真司は、前半戦こそ出番に恵まれなかったものの、最近の公式戦では3試合連続で先発フル出場。好パフォーマンスを披露し好調ぶりをアピールしている。

「出ていない時にしっかりいい準備ができたから、試合でもいい状態で入れたと思ってる」と語る香川は、UAE戦に向けて並々ならぬ意気込みを見せている。昨年の最終予選の初戦で敗れた相手にリベンジを果たさなければW杯への道は開けてこない。

「本当にこの1試合、2試合がすごく大事。目の前の試合に、まずはUAE戦に向けていい準備をして、必ず勝つんだというのをチームとして作り出していけたら必ず勝てると思っている。個人としてもチームとしてもいい準備をして戦っていきたい」

　日本は昨年だけでなく、2015年のアジアカップでもUAE相手に悔しい思いを味わっている。連覇を目指した大会でPK戦までもつれた末に準々決勝敗退に追い込まれた。それだけに今回のアウェイでの一戦に懸ける思いは強い。

「ホームでの最終予選の1戦目、ああいう負け方をして、苦しいスタートになった中で、今回、後半戦が始まる。もう一度改めていいスタートが切れるように、勝つことを考えてやっていきたい。本当に難しいゲームになると思うし、タフなゲームになると思う。それを全員が理解して、そしてみんなでこの一戦に勝つことを表現してやっていけたらいいと思います」

　キャプテンの長谷部誠がひざの負傷でUAE戦とタイ戦を欠場することが濃厚になり、所属クラブで出場機会の少ない選手がいるなどチームの状態は万全とは言えない。だが、そういったことを言い訳にしてはいられない。W杯出場権獲得に向けて重要な2連戦が始まる。

（取材：元川悦子、文・構成：編集部）

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