上空に掲げられたメッセージ【写真:Getty Images】
現地時間18日に行われたプレミアリーグ第29節のウェスト・ブロムウィッチ対アーセナル戦で、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督の退任と続投を求めるファンが、それぞれ”空”を舞台として主張を繰り広げた。
ヴェンゲル監督が1996年以来20年間以上にわたって指揮を執ってきたアーセナルだが、今季のプレミアリーグでも首位チェルシーに大差をつけられ、13年ぶりのリーグ優勝は厳しい状況となっている。さらにチャンピオンズリーグでも、決勝トーナメント1回戦でバイエルン・ミュンヘンに2試合合計2-10の大敗を喫し、7年連続でのベスト16敗退に終わった。
こういった状況の中、現在の契約が今シーズン末で満了するヴェンゲル監督に対しては、今季限りで退任するべきだという声が強まっている。ロンドンではファンによるデモ行進も行われ、試合の観客席でも退任を求める横断幕などが増えてきている。
アウェイで行われたウェスト・ブロム戦では、空からも監督交代へのアピールが行われた。試合開始直前に小型機がスタジアム上空を飛び、「契約は無し。#ヴェンゲル出て行け」という横断幕を空に浮かび上がらせていた。プレミアリーグでは、ファンが何らかの主張を行う場合などに時折用いられる手法だ。
だが、それだけではなかった。直後にはもう1機の飛行機が上空を飛び、「我々はアーセンを信じている。#AWにリスペクトを」(AWはヴェンゲル監督のイニシャル)という横断幕を掲示。ヴェンゲル監督の退任派と続投派の双方が上空でお互いの主張をぶつけ合う形となった。
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