膝の負傷も重症ではなく。インゴル戦の成果を日本代表の戦いへ繋げられるか
一方でロッテ戦を欠場し、筋肉系の問題を抱えるバイグルについては、様子見のところがあるのだという。インゴルシュタットは降格圏の17位。前節1.FCケルンと引き分けたことで、トゥヘルは「とてもアグレッシブだ。難しいゲームになる」と警戒するが、それはこうした前日会見の常套句。もちろん油断は出来ないが、ここでバイグルが無理をする必要はないだろう。
もっとも、香川もロッテ戦で膝を痛めており、インゴルシュタット戦の出場の可否については、当日午前中の練習で最終的な判断を下すのだそうだ。
それでも重症ではないことを考えれば、インゴルシュタット戦に臨むドルトムントの中盤の構成は、ロッテ戦と同様に、カストロ、ゲレイロ、そして香川になるのではないだろうか。デンベレも警告累積で出場停止である。2月下旬から途中出場が続いていた香川は、ここで連戦が続いたとしても無理のきかない状況ではないだろう。
ヘルタ戦の前には、久しぶりの先発に不安やプレッシャーもあったという香川。トゥヘルも瞠目する調子の良さでインゴルシュタット戦に挑み、今度はリーグ戦で“違い”を示して、チームの勝利に貢献したいところだ。
インゴルシュタット戦の成果が、そのまま日本代表の戦いに繋がっていくことは間違いない。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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