生命線となる日本のボランチ…キャプテン長谷部の相棒は?
問題はUAEがホームの試合でどういった戦いをしてくるかということ。基本的にはボランチのハミス・イスマイールなどが中盤でパスをつなぎ、オマル・アブドゥラフマンが縦のスイッチを入れる様なスタイルだが、日本に対しては15年のアジアカップ準々決勝でも見られた様に、長めのパスを使った速攻を主体にすることは変わらないはずだ。
ただ、ライン設定は高くなり、中盤でより強いプレッシャーをかけてボールを奪ってそこから素早くオマル・アブドゥラフマンにつなぐか、あるいはイスマイールやアメル・アブドゥラフマンが2トップに縦パスを通そうとすることが予想できる。
そうなると日本の生命線はボランチとなる。「彼なしのチームは考えられない」とハリルホジッチ監督が強調する長谷部誠キャプテンが軸になるとして、もう1人を山口蛍にするか、あるいは今野にするかという選択肢だろう。UAEは基本的に[4-4-2]だが、右サイドのオマル・アブドゥラフマンはほとんど中に流れてくるため、流れの中で変則的な[4-2-3-1]の様になる。要するにボランチの1人が彼とマッチアップすることが多くなるわけだ。
昨年9月の試合は長谷部と若い大島僚太のコンビだったが、オマル・アブドゥラフマンに中央付近のエリアでかなり自由を与えてしまい、そこを起点にPKも与えてしまった。より厳しくなるアウェイにおいて、ハリルホジッチ監督は明確な手を打ってくるのではないか。その場合、高い位置からプレッシャーをかけるなら山口が適任だが、自陣の深いところでの守備を強いられた場合は今野の方が強さを発揮できる。